namapi's diary

生活保護受給者の赤裸々告白

今日は憲法記念日

もう何年も前、憲法改正という言葉がメディアにチラホラ出始めた頃、

私は改正に賛成だった。

あの小難しい言葉の羅列が今の時代に合わないのではないか、

誰にでも判り易い今風の文章に変えた方がいいのではないか、

同性婚を認める文言を入れたほうがいいのではないか、

そんな理由から改正するべきだと考えていた。

 

ところが最近になって、これはトンデモなく無知で愚かで

全くトンチンカンな考えだったと自覚した。

 

今、安倍政権(日本会議)が変えようとしているのは、

権力者の暴走から国民を守る為の国民主権である日本国憲法なのだ。

 

頭の悪い私ですら、ほんの少し興味を持ってアレコレ検索しただけで、

今はまだ改憲するべきでは無いと考えるに至った。

 

おそらく私と同じように、あまり深く考えずに改憲に賛成している人は、

意外と多いんじゃないかなぁ?

 

憲法評論家の木村草太さんのお話は凄く解りやすいのでお薦めです。

 

あと、選挙に行かない人達は、

自分は無自覚の自民党応援団なんだという事にそろそろ気がついて下さい。

 

 

今日も私は生かされています・・・感謝

 

 

 

 

ベーシックインカムについて

先日、上杉隆のザ・リテラシーというネット番組で

経営コンサルタント波頭亮さんがベーシックインカムについて

お話されていた。

上杉隆さんという人はちょっと問題有りな感じはするけど、

彼のネット番組、ザ・リテラシーやニューズオプエド、上杉スタイルは

色々学べるのでよく観ている。

 

波頭さん曰く、ベーシックインカムは国民にとってメリットしかない。

でも官僚にとっては差配権という最大の権力が失われてしまうので

そうとうの抵抗があるとの事。

 

私はもう何年も前から、経済評論家の門倉貴史さんの提唱する

ベーシックインカムに大賛成だった。

 

あまり世間には知られていないかもしれないけど、

生活保護需給中は働いてもあまり収入は増えない。

色々優遇されるところは有るけれど、

働いて得た収入は保護費から差っ引かれ、差額分だけが支給される。

仕事をすればその分出費も増える。飲食代やら被服代やら交際費やら諸々。

幾らかの控除は認められているものの、元々が低賃金の仕事なら

働かずに家に閉じこもっている方がマシと考える人が増えてるのも

当然と思える。

世間的にはそのへんのところが、

働けるのに働かないと責められているのだろうと思う。

 

でも、ベーシックインカムなら働けば僅かな収入でも確実に増える。

無理してブラック企業で働かなくてもすむ。

子供が増えれば、生活の為に働く必要も減りじっくり子育てができ、

きっと待機児童も減り、少子化にも歯止めがかかる。

働いたら負けと思ってる人はカツカツの生活に甘んじていればいいし、

経済的に諦めていた夢を実現する事だってできるかもしれない。

やはり波頭さんが仰っていたように、国民にとってはメリットしかないと、

私には思える。

 

財源はどうするかって?

 

昨今の国有財産のジャブジャブ無駄遣いっぷりや、

いいかげんな企業への国費投入っぷりを見れば、

この国には充分財源は有ると思う。

 

 

今日も私は生かされている・・・感謝

 

 

 

介護保険のお話

母が三度目の脳梗塞の影響で意識障害を起こした時に

我が家に引き取り、付きっ切りで面倒をみていた事がある。

幸い一時的な意識障害だったので三ヶ月ほどで、一人暮らしに

戻れる程度には回復した。

その時に初めて介護保険の詳しい話を調べてみたのだけれど、

実際には一割の自己負担金を私には払えないなと思い、諦めた。

たかが数千円、されど数千円。

保護受給者の私にとっては簡単にポンと払える金額ではない。

私自身の痛い身体(線維筋痛症)に鞭打って母の面倒をみるのが三ヶ月で済んだのは、

本当に幸運だったと思う。

数年後、四度目の発作で母は寝たきりになり、四年の入院を経て天に召された。

 

話変わって、ある時、友人と電話で話していた時、

彼女のご両親の話になった。

彼女曰く、「介護保険て有難いよね。数千円で両親の面倒をみてもらえて、

本当に助かった」との事。

 

私は今、消費税以外の納税を免除してもらっているけど、

仕事をしていた時は、有無を言わさず介護保険料を給料から天引きされていた。

母は亡くなるまで年金から介護保険料を天引きされていた。

母は一度も介護保険を利用しなかったし、

おそらく私も利用する事はできないだろうと思う。

 

介護保険法改正で更に利用できない人が増えるんだろうな。

 

 

今日も私は生かされている・・・感謝

私が選挙に行く理由

昨日、弟夫婦と両親のお墓参りに行ってきた。

最近、人との会話に少々飢えている私にとって

お墓参りは寧ろ弟とおしゃべりを楽しむイベントになっている。

弟にとっても普段の愚痴をこぼすストレス発散になっているのかもしれない。

私にとっての弟の存在は、父亡き後の唯一頼れる存在だったりする。

 

そんな弟は、所謂昭和の高度成長期時代の王道のような人生を送っている。

お見合いで結婚した嫁は専業主婦。三人の子供を儲け、

三十代でマンションを購入し、職場でもそれなりの評価を受けている。

何より彼は仕事が大好きだ。

例えマンションのローンや子供達の教育費で自分のお小遣いが減ろうとも、

自分が家族を守っていると自負している。

そのくせ、留学中の娘が連れてきた青い目の彼氏と会うのを拒絶するとか。

所謂、保守的な頑固おやじである。

でも、彼は選挙に行ったことが無い。政治には全く興味が無いのだ。

 

だから私は弟に言った。

 

私は二十歳で選挙権を手にしてから唯の一度も自民党に入れたことは無い。

政治の事は良く解らないし、私の一票で世の中が変わるとは思わないし、

何より、信用できると思える政党も無い。

それでも毎回自民党以外の政党に投票するのは、

一党支配を許してはいけないと思うから。少なからず緊張感を持って欲しいから。

一党支配が癒着や格差を生むのは、昨今の安部政権を見ても火を見るより明らか。

だから、政治に興味の無い人はあみだくじで決めたっていいとさえ思う。

選挙に行かなければ-1だけど自民以外に投票すれば自民にとっては-2になる。

だから私は選挙に行く。

 

弟が私の話を聞いて選挙に行くかどうかはわからない。

 

 

今日も私は生かされている・・・感謝

 

ブログ再開します

約二年ほどパソコンから遠ざかっていましたが、いよいよ還暦を来年に控え、

ボケ防止と第二の人生に向けての準備としてブログを再開することにしました。

 

とは言え、二年もパソコンを弄ってないとすっかり操作方法を忘れていまして、

3時間ほど格闘して漸く今に至りました。とほほ・・・

 

さて、何故パソコンから遠のいたかといえば、タブレットを手に入れたからです。

ですが、タブレットで長文を書くのは結構シンドイ。

以前、ちきりん氏のブログで、生産する側にはパソコンは必需だが消費オンリーなら

タブレットで十分と書かれていたけれど、まったくそのとおりで、

買い物も情報収集もゲームもタブレットで事足りていたんです。

・・・が

ふと気づけばもうすぐ還暦っ!

このまま消費オンリーでいいのか自分?

還暦の看板背負って何かやりたいと考えていたんじゃないのか自分?

そんな訳で、生産はできないけどせめて発信はしていこうと思い至った訳です。

 

昨今、保護受給者がスマホタブレットを持つのは贅沢だぁぁぁ!等々

言われておりますが、お金が無いからこそスマホタブレットやパソコンは必需です。

外に出れば交通費が掛かります。飲食代が掛かります。

映画を観るのも、習い事をするのも、お友達と会うのもお金が掛かります。

でも、パソコンやスマホがあれば無料サービスが溢れています。

最低限の出費でそこそこ楽しい毎日を過ごしていけるんです。

 

 

今日も私は生かされています。感謝。

 

最後のセーフティーネット

生活保護は最後のセーフティーネットだとよく聞きます。

確かにその通りだと思うのですが

「最後」というのはどんな状況の事を指すのでしょうか?

 

私が保護受給を決めた一番の理由は

息子の心理状態の悪化でした。

そして両親への経済的な負担も有りました。

でも生死を分ける状況ではまだありませんでした。

犯罪を犯すほどの状況にもありませんでした。

子供達の存在を重荷に感じる事もありませんでした。

それはもしかしたら「最後」とは言えなかったかも知れません。

ですが、今でも良好な家族関係を保っていられるのは、

全てが破綻する前に保護受給を始めたからだと思っています。

甘えだと言われれば全くその通りです。

 

ただ、昨今の貧困による事件のニュース等を見ると、

ほんの少し余力の有る内に生活保護に救いを求めても、

いいのではないかと思うのです。

 

今日も私は生かされています。感謝。

少子化問題についてシングルマザーの視点で考える

類は友を呼ぶとはよく言ったもので、私の周りにはシングルマザーの友人が多かった。

彼女達の中には早々に再婚をした者もいるし、私同様生活保護を受給した者もいる。

子育てが大変なのは当然だが、それ以上に私は楽しかった。

あと1~2人ぐらいは欲しかった。

 

生活保護を受給していると色々な優遇を受けられる。

給食費や修学旅行費用、制服代等々。

保育園や学童にも優先的に入れてもらえていたと思う。

そして何より、一定収入があるので、子供中心の生活ができた。

元々私には学歴も資格も無く、例えフルタイムで働いても、

大した収入にはならなかったので、

無理をして長時間働くより短時間のパートで働き、

長男が小学校高学年になるまでは子供との共有時間を持つ事を優先した。

そうやって、国や行政や周りの人達に助けられながら、

こんな私が2人の子供を育て上げられた事に心から感謝している。

 

こんな私の経験から考えたら、少子化対策に一番効果的なのは、

待機児童問題でもなく育児休暇でもなく、子育て費用なのではないかと思う。

例えば子供一人につき毎月5万円程度の子育て手当(仮)が18歳まで支給されたら、

大変な思いをしてまで働きたいと思う人はどれほどいるんだろうか?

子供3人いたら毎月15万円、5人もいたらナント25万円!

あくまで例えばの話ですが。

 

女性の社会進出が当たり前の世の中ではあるけれど、

仕事にやりがいを持ち、できれば一生今の仕事を続けたいと思っている人と、

生活のために働かなければいけないと思ってる人の割合はどうなっているんだろう?

もし、子供が多いほど収入が増えるのであれば、

仕事より子育てを優先したいと思う人は意外と多いのではないか?

そうなれば待機児童はかなり減るだろう。

やりがいのある仕事、或いはどうしても仕事を辞められない事情がある親にとっても、

この子育て手当(仮)があれば、有料のサービスを受けやすくなると思う。

 

財源は当然消費税という事になるが、子育て支援に充てられるなら、

消費税20%ぐらいになっても良いのではないかと思う。

高齢者を働き手が支えるシステムが年金なら、

未来を担う子供を産み、育ててくれる親に対し、国民全員が手当てを支払うのは、

当然の事だと思う。

子育て費用の心配が無くなれば、結婚へのハードルも下がるのではないだろうか。

あくまでも私の勝手な、まるで根拠の無い考えではあるけれど・・・

 

「子育ても立派な労働である」とは私自身に対する免罪符かもしれない・・とも思う。

そして、私は今日も生かされている。感謝。