namapi's diary

生活保護受給者の赤裸々告白

最後のセーフティーネット

生活保護は最後のセーフティーネットだとよく聞きます。

確かにその通りだと思うのですが

「最後」というのはどんな状況の事を指すのでしょうか?

 

私が保護受給を決めた一番の理由は

息子の心理状態の悪化でした。

そして両親への経済的な負担も有りました。

でも生死を分ける状況ではまだありませんでした。

犯罪を犯すほどの状況にもありませんでした。

子供達の存在を重荷に感じる事もありませんでした。

それはもしかしたら「最後」とは言えなかったかも知れません。

ですが、今でも良好な家族関係を保っていられるのは、

全てが破綻する前に保護受給を始めたからだと思っています。

甘えだと言われれば全くその通りです。

 

ただ、昨今の貧困による事件のニュース等を見ると、

ほんの少し余力の有る内に生活保護に救いを求めても、

いいのではないかと思うのです。

 

今日も私は生かされています。感謝。

少子化問題についてシングルマザーの視点で考える

類は友を呼ぶとはよく言ったもので、私の周りにはシングルマザーの友人が多かった。

彼女達の中には早々に再婚をした者もいるし、私同様生活保護を受給した者もいる。

子育てが大変なのは当然だが、それ以上に私は楽しかった。

あと1~2人ぐらいは欲しかった。

 

生活保護を受給していると色々な優遇を受けられる。

給食費や修学旅行費用、制服代等々。

保育園や学童にも優先的に入れてもらえていたと思う。

そして何より、一定収入があるので、子供中心の生活ができた。

元々私には学歴も資格も無く、例えフルタイムで働いても、

大した収入にはならなかったので、

無理をして長時間働くより短時間のパートで働き、

長男が小学校高学年になるまでは子供との共有時間を持つ事を優先した。

そうやって、国や行政や周りの人達に助けられながら、

こんな私が2人の子供を育て上げられた事に心から感謝している。

 

こんな私の経験から考えたら、少子化対策に一番効果的なのは、

待機児童問題でもなく育児休暇でもなく、子育て費用なのではないかと思う。

例えば子供一人につき毎月5万円程度の子育て手当(仮)が18歳まで支給されたら、

大変な思いをしてまで働きたいと思う人はどれほどいるんだろうか?

子供3人いたら毎月15万円、5人もいたらナント25万円!

あくまで例えばの話ですが。

 

女性の社会進出が当たり前の世の中ではあるけれど、

仕事にやりがいを持ち、できれば一生今の仕事を続けたいと思っている人と、

生活のために働かなければいけないと思ってる人の割合はどうなっているんだろう?

もし、子供が多いほど収入が増えるのであれば、

仕事より子育てを優先したいと思う人は意外と多いのではないか?

そうなれば待機児童はかなり減るだろう。

やりがいのある仕事、或いはどうしても仕事を辞められない事情がある親にとっても、

この子育て手当(仮)があれば、有料のサービスを受けやすくなると思う。

 

財源は当然消費税という事になるが、子育て支援に充てられるなら、

消費税20%ぐらいになっても良いのではないかと思う。

高齢者を働き手が支えるシステムが年金なら、

未来を担う子供を産み、育ててくれる親に対し、国民全員が手当てを支払うのは、

当然の事だと思う。

子育て費用の心配が無くなれば、結婚へのハードルも下がるのではないだろうか。

あくまでも私の勝手な、まるで根拠の無い考えではあるけれど・・・

 

「子育ても立派な労働である」とは私自身に対する免罪符かもしれない・・とも思う。

そして、私は今日も生かされている。感謝。

 

 

生活保護の水際作戦

私が初めて福祉課に保護申請に行った時、

担当職員に言われた一言が今でも忘れられません。

「お宅がそうだとは言いませんが、

籍だけ抜いて夫婦生活を続けてる人も居るんですよ」

お宅がそうだとは言いませんが・・と言いつつ、

その表情は明らかに疑っている顔つきでした。

 

夫の元から逃げるように出てきた私は、

一旦は実家に身を寄せましたが、

決して裕福では無い両親にいつまでも負担はかけられず、

実家のそばの安アパートに子供達と移り住みました。

子供達の面倒を母に助けてもらいながら、

昼夜掛け持ちで働いていましたが、

子供達と過ごせる時間はほんの4~5時間。

幼い子供達の様子がみるみる変わってきました。

子供達が相当ストレスを溜めているのは明らかでした。

そこで福祉課に相談に行った時の窓口職員の対応が上記の言葉です。

 

あまりの屈辱的な応対に悔し涙が出ました。

そうは言っても子供との生活を立て直すためには、

生活保護を受給するしかありませんでした。

私はプライドを捨てました。

 

幸い、最初の担当ケースワーカーはとても誠実な方でした。

子供達の事を第一に考えましょうと言ってくれました。

その時は安心の涙が出ました。

 

今日も私は生かされています。感謝。

消費税3%アップの影響

我が家では元々食費にはあまりお金をかけません。

限られた収入の中で、楽しい毎日を送るためには、

どこかで出費を削らなければなりません。

私は煙草を吸います。

こうしてインターネットもやっています。

時々は家族や友人と外食もしたいし、

新しい服や下着も必要になります。

そのために普段の買い物は最安値に拘っています。

 

体力的にあまり外出したくないのと、

重い荷物が持てないという理由で、

買い物の殆どをネットスーパーに頼っていますが、

先月と今月では明らかに増税分以上に値上がりしています。

先月までは税込み100円以下で買えた肉や野菜が、

軒並み税抜き100円以上になっています。

例え価格が変わっていなくても量が減っています。

 

おそらくそんな事になるだろうと予測はしていましたが、

まだまだこれからも消費税は上がり続けるでしょうね。

でも、私は消費税に反対はしていません。

何故なら、あらゆる納税を免除されている私にも、

国民の義務である納税を果たせているという実感が持てるからです。

他人様に助けて貰うばかりで、他人様の役に立てないというのは、

精神的に結構辛いものです。

 

ですが、消費税増税が生活を圧迫していくのも事実です。

今度は何の出費を削りましょうか・・・

 

今日も私は生かされています。感謝。

子供の貧困・チャイルドプア

私には齢三十を過ぎた息子と娘がいる。

愚かな母の所為で苦労をしている気の毒な子供達である。

息子はあれこれ苦労しながらも何とか自立して頑張っている。

娘も一旦は自立をしたものの、数年前にうつ病を患い帰って来た。

 

母娘揃って生活保護のお世話になっているというのは、

まったく情けない話だが、

我が子に自殺されるよりはよっぽどありがたい。

 

思えば可哀想な子供達である。

わずか4歳と2歳の時に、父親が母親に包丁を振り上げる姿を

見てしまったのだから。

少なからず彼等の心の奥底に傷を残していることだろう。

息子は自分の中に有るかも知れない父親と同じ暴力性に恐怖し、

娘は恋愛や結婚に希望を見いだせずにいる。

 

特に娘はと言えば、職場にも恵まれてはいなかった。

彼女は何度も転職を繰り返しているが、

その殆どが彼女の意思とは全く関係無い、会社都合によるものだった。

倒産だったり職場移転だったりテナント閉鎖だったり・・・

娘が就職する会社は必ず潰れると笑い話にもなった程だ。

そんな事も娘のうつ病の原因になっているのかも知れない。

 

貧困の連鎖という言葉があるが、それは金銭的な事だけでなく、

心の貧困でもあると何かで読んだ。

心ならずも子供達に負の連鎖をさせてしまっている私の責任は大きい。

何とかその連鎖を断ち切ってほしいと心から願う事しか

今の私にはできない。

 

 

今日も私は生かされている。感謝。

なぜ生活保護受給者がパチンコをするのか

もう随分前の事になりますが、私がまだ仕事をしていた頃、

パチンコ屋に通っていた時期がありました。

その頃のパチンコ屋は景気が良く、

金銭的には随分助けられました。

数万単位の日銭を稼げるというのはとてもありがたかった。

仕事や子育てをしていると、突発的な出費がなにかとあります。

また、毎月の収入に増減が発生すると、

翌月の保護費に反映され、

貰いすぎた分を返還しなければならない時もしばしばあり、

そんな時はいつもパチンコの神様が助けてくれました。

やがてパチンコ屋もだんだんと不景気になり

私はパチンコをやめました。

見返りの無いパチンコに興味はありません。

今思えば、パチンコ屋の景気が良かった時期と

一番子育てにお金がかかる時期が重なっていたのは、

運が良かったのだと思います。

 

数年前に病気になり仕事をやめたとき、

暫くの間私は脱け殻のようでした。

一日中何もやることが無いというのはとても辛い事です。

そんな私を心配した友人が私にパソコンを譲ってくれました。

基本的な使い方も教えてくれました。

そのお陰で今私はこうして心穏やかに

毎日過ごす事ができています。

 

生活保護受給者とパチンコの関係が批判の的になっていますが、

おそらく彼等は何もやることが無い長い時間の辛さに

耐えられないのだと思います。

パチンコ屋に通えばそれなりのコミュニティーもできます。

最近のパチンコは少ない資金で遊べるらしいので、

私がパソコンに通信費をかけるのと同じように、

パチンコにお金と時間を費やしているのではないでしょうか。

 

もし、私が過去のパチンコ収入を申告しなかった事が

不正受給にあたると言われたとしても、

今は遠い昔の事なのでご容赦ください。

 

今日も私は生かされています。感謝。

今日の市役所は新人さんだらけ

そういえば4月。

窓口に新人さんが多いわけですね。

 

担当のケースワーカーも変わりました。

今日は寝たきり入院中の母の事で相談に行ってきました。

母はもう自宅に戻る事は無いでしょう。

自宅を解約し住民票を我が家に移す場合に、

私と世帯を分ける事が可能かどうかの相談でした。

新人ケースワーカーさんは生活保護法が書かれた分厚い本を調べながら、

丁寧に対応してくれましたが、答えはノー。

ベテランケースワーカーならここで可能な方法をアドバイスしてくれたでしょうが、

残念ながら新人さんにはそれほどの知識はありませんでした。

母の年金収入は医療費や家賃光熱費に全て費やされています。

不足分は弟が負担していますが、その弟も家計は火の車状態です。

母を私の世帯に入れる事で国の保護費負担(医療費)が増えるのは、

私の本意ではありません。

母は病院のベッドの上で、寝たきりでありながら自力でちゃんと生活してるんです。

でも、母の住民票を移すには私の扶養家族として申請するしか無いと言われ、

他に何か方法はないかと思案しながら帰路につきましたが、

家について間もなく新人ケースワーカーさんからTELがありました。

 

上司に相談したところ、人道的な解釈で世帯分離扱いができますとの事。

 

ホッとしました。

そしてちゃんと上司に相談してくれた新人ケースワーカーさんに感謝です。