少子化問題についてシングルマザーの視点で考える
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、私の周りにはシングルマザーの友人が多かった。
彼女達の中には早々に再婚をした者もいるし、私同様生活保護を受給した者もいる。
子育てが大変なのは当然だが、それ以上に私は楽しかった。
あと1~2人ぐらいは欲しかった。
生活保護を受給していると色々な優遇を受けられる。
給食費や修学旅行費用、制服代等々。
保育園や学童にも優先的に入れてもらえていたと思う。
そして何より、一定収入があるので、子供中心の生活ができた。
元々私には学歴も資格も無く、例えフルタイムで働いても、
大した収入にはならなかったので、
無理をして長時間働くより短時間のパートで働き、
長男が小学校高学年になるまでは子供との共有時間を持つ事を優先した。
そうやって、国や行政や周りの人達に助けられながら、
こんな私が2人の子供を育て上げられた事に心から感謝している。
こんな私の経験から考えたら、少子化対策に一番効果的なのは、
待機児童問題でもなく育児休暇でもなく、子育て費用なのではないかと思う。
例えば子供一人につき毎月5万円程度の子育て手当(仮)が18歳まで支給されたら、
大変な思いをしてまで働きたいと思う人はどれほどいるんだろうか?
子供3人いたら毎月15万円、5人もいたらナント25万円!
あくまで例えばの話ですが。
女性の社会進出が当たり前の世の中ではあるけれど、
仕事にやりがいを持ち、できれば一生今の仕事を続けたいと思っている人と、
生活のために働かなければいけないと思ってる人の割合はどうなっているんだろう?
もし、子供が多いほど収入が増えるのであれば、
仕事より子育てを優先したいと思う人は意外と多いのではないか?
そうなれば待機児童はかなり減るだろう。
やりがいのある仕事、或いはどうしても仕事を辞められない事情がある親にとっても、
この子育て手当(仮)があれば、有料のサービスを受けやすくなると思う。
財源は当然消費税という事になるが、子育て支援に充てられるなら、
消費税20%ぐらいになっても良いのではないかと思う。
高齢者を働き手が支えるシステムが年金なら、
未来を担う子供を産み、育ててくれる親に対し、国民全員が手当てを支払うのは、
当然の事だと思う。
子育て費用の心配が無くなれば、結婚へのハードルも下がるのではないだろうか。
あくまでも私の勝手な、まるで根拠の無い考えではあるけれど・・・
「子育ても立派な労働である」とは私自身に対する免罪符かもしれない・・とも思う。
そして、私は今日も生かされている。感謝。