namapi's diary

生活保護受給者の赤裸々告白

生活保護からなかなか脱却できない理由

憲法で全ての国民が健康で文化的な最低限度の生活を保証されている日本は、

なんて素晴らしい国なんでしょう。

生活保護という制度によって、誰もが生きる事を許されているんです。

こんな私でも、二人の子供を育て、飢えること無く、病を抱えながらも、

普通に生きていけるんです。

本当に感謝です。

 

ですが、この生活保護という制度、一度受給するとなかなか脱却できません。

私も嘗て二回、脱却を試みた事があります。

が、元々低賃金のパート勤めだった事もあり、

アルバイトの掛け持ちにより体調を崩し、結局逆戻り。

 

また、生活保護を申請するにあたっては、

持っている資産を全て(持ち家、車、預貯金等)空にしなければならず、

脱却するには何も無いところからのスタート。

そして、脱却した途端に家賃、税金、医療費の負担がのしかかって来るんです。

 

受給中は、例え勤労収入が増えても生活扶助費から差し引かれ、

結局、総収入額はあまり変わりません。

 

地方自治体によって多少の違いはあっても、

なかなか抜け出せないのが現実です。

ましてこれからは高齢社会になり社会保障費は増える一方で、

生活保護に対する不公平感が生まれたり、

生活保護受給者を食い物にする貧困ビジネスが横行しています。

そろそろこの辺で思い切ってベーシックインカムの導入をしてくれればいいけど、

なかなかそうはいかないでしょう。

 

せめて、生活保護を世帯単位ではなく、個人単位にしてくれたら、

高校生になった子供がアルバイトをしても親の保護費は減らないし、

預貯金や積立型生命保険を認めてくれたら、大学進学を諦めなくてもいいし、

生活保護からの脱却も容易になると思うんです。

 

 

 

今日も私は生かされています・・・感謝